ウィルトン織ラグを製作するうえで使用しているパイルは3本の糸を使用しています。
強固に縫い上げているため、非常に耐久性が高いことからラグから発生する抜け毛を抑え込んでくれるのがポイントです。
欧米諸国では、日本の文化と違い家の中でも靴を使用して土足で生活する習慣があります。
そのため、ラグに与える負荷が高いことから耐久性の高いウィルトン織のラグは欧米文化にマッチしており、欧米諸国で愛されて来た歴史があるのです。
また、ウィルトン織ラグのデザインは柄物も多くなっています。
そのため、多少の汚れ程度であればそれほど目立つものではありませんので、長年使用していても気にならずに使用し続けることができるのも大きなポイントでしょう。
ウィルトンラグ カーペットとは?
ウィルトンラグとはどのようなものなのでしょうか。
そもそも、「ウィルトン」とは素材などの名前ではなく、イギリスの地名となっています。
イギリスには、ウィルトシャーと名付けられている町があります。
組織化されている宗教によって、行政および宗教的奉仕を適切に提供することを目的として認定されている単位地区である行政教区の1つとなっています。
ウィルトン織とは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の合体させた織り方が特徴的であり、基布およびパイルを並列して造って仕上げた技法です。
ウィルトンラグと言う名称からも分かるとおり、18世紀の中期ごろにおいてイギリスにあるウィルトンで生まれた伝統的な織機織りです。
大きな特徴は、絵画を模したような繊細さと優美な色合いを兼ね備えているラグであるところです。
ウィルトン織ラグの品質は、織り込まれている密度によって決まります。
密度は、ノット数と呼ばれる数値で指標化されており、一般的に使用されるウィルトン織ラグでは10万ノットとされていますが
品質の高いものでは125万ノット以上の密度で織り込まれたものもあります。
おすすめポイント
ウィルトンラグの基礎知識
ノット数
ノットとは、「カーペットの織りの結び目」のことです。 この結び目の数を数値化したものをノット数と言い、1m²あたりの結び目の数を表します。 ノットの数値が高いほど、繊細な織りのカーペットであると言えます。
ヒートセット
ヒートセット加工とは、熱処理加工のことです。 パイル部分に使用されるポリプロピレン糸は硬く、非常に耐久性の高い素材です。 ヒートセット加工を行うことで、ウールのような柔らかさとなります。
フリーゼセット
フリーゼセットとは、2本の糸を撚り合わせた状態(ツイストした状態)で熱処理加工を行います。 2本に撚り合わされた糸がいろんな方向を向いていますので、ボリュームある風合いとなり、また光を反射してキラキラとした光沢感を出してくれます。
BCF
BCF(Bulked Continuous Filament)の略です。 ポリプロピレンの原糸のことで、なにも加工していないままの状態です。